不育症検査の内容って?かかる治療費についても知りたい

不育症かもしれないと思ったら

流産を繰り返してしまうなかで、不育症という症状があることに気づき、さらに不育症でも80%の女性は出産することができると知れば、「もしかしたら不育症かもしれない、治療して赤ちゃんが欲しい」と思うのは自然なことでしょう。

自分が不育症かどうかを調べるためには、不育症検査を実施している病院での専門的な検査が必要になります。

不育症検査を受ける条件

流産を経験したあと、生理を2回終えたあとに検査するのが基本です。
そのため、流産した後すぐに受けられるというものではないことは覚えておいてください。

本人やパートナーは心のケアを重視しながら過ごすことが多いでしょうが、まれに周りが「早く検査を受けろ」と急かす場合もあるので、不育症検査に関する知識を覚えておけばその場で説明することも可能になります。

 

不育症検査の内容は?

まずは問診票から始まり、流産をしたときの状況や現在の妊娠の有無を書く欄があります。
流産の状況を書くのは精神的にも辛いですから、心のケアが充分だなと思った時点で受けに行くのが良いかもしれません。

検査の内容は超音波検査(エコー検査)、血液検査、MRI検査などが行われ、結果が出るまでには2ヶ月~3ヶ月ほどかかります。

検査結果がでるまでは妊活をおこなわないように避妊の指示が出されるので、不育症検査を受ける=妊活ができない期間が生じることになります。

しかし、原因が見つかって治療が進められれば出産の可能性は上がりますから、ここは我慢と言ったところでしょう。

 

不育症検査にかかる治療費

不育症検査は保険の適応内なので、目玉が飛び出るような高額になることはほぼないと言って良いと思います。

初診から全ての検査が終わるまでにかかる費用の平均は50,000円程度、安い場合で20,000円程度、高い場合で80,000円程度と差が大きく開く結果になっています。
これは医療機関によって検査項目に若干の違いがあることが原因です。

が、

不育症検査では費用の安さではなく、実際に受けた人の口コミや評判を参考にしながら親身になってくれる医療機関を探すべきです。

不育症検査からの治療、妊娠までの歩み、出産までのサポートなどが充実している医療機関を選びましょう。

かかりつけの病院で検査が可能な場合は、検査項目やだいたいの費用について確認しておくとスムーズです。

不育症検査は主に大学病院がおこなっていることが多いので、それまで通っていた病院に紹介状をお願いするなどすれば初診料を安く抑えることができますよ。

 

不育症とは-原因と症状について

不妊と言っても着床まではできているんだけど、
その後が・・・・・。

そう悩んでいる方は不育症かもしれません。
今回は「不育症」の話をしたいと思います。

■不育症とは
妊娠しても流産を繰り返してしまう、なかなか妊娠の状態が安定しない人は不育症である可能性が高いでしょう。

妊娠する体の機能は充分にあるにも関わらず、その後の生育がうまくいかない症状のことを不育症と呼んでいます。

残念なことに、妊娠した女性のうち10%~20%ほどは出産までこぎつけず、流産してしまうというデータがあります。

この10%~20%ほどの流産とは自然流産のことで、原因は染色体の異常が主なものとなります。

このような自然流産の場合は、一度流産を経験しても再び妊娠し、出産にこぎつけることは充分に可能です。

では、不育症の場合はどうなのでしょうか?

不育症だと、妊娠から出産にこぎつけられる確率はやはり低いものになってしまうのかしら?
と不安に思ってしまいそうですが、そんなことはありません。

不育症の女性の約80%は出産できる
不育症の女性でも、約80%は出産できる可能性があるとされています。

理由は明確で、妊娠そのものが難しい不妊症とは違い、妊娠の機能そのものは正常に働いているためです。

しかし、

問題は体の機能よりも心のケアで、繰り返す流産でまいってしまい、失くした子供のこともあいまってなかなか前に進めないケースが多いのも事実です。

化学流産でもあんなにツライのに、胎芽や胎嚢を確認した後の流産はどんなに精神にダメージを受けることか…。
本当に計り知れなく、考えただけでも胸が痛くなります。

さらに、出産にこぎつけることができない不安やストレスも大きく、場合によっては夫婦の関係を悪化させることもあります。

不育症は体のケアだけではなく、夫婦が力を合わせて心もケアしていく必要があります。

 

■不育症の原因と症状
不育症の原因にはさまざまなものがありますが、基本的にはパートナー、もしくは自分が流産を繰り返してしまうリスク因子を持っていることを原因とします。

夫婦のどちらかに染色体異常がある場合や、クラミジアなどウイルスへの感染、免疫異常、血液凝固異常、女性の場合は子宮の形状の異常、ホルモンなどの異常がリスク因子として挙げられます。

不育症の症状としては、通常であれば偶然起こってしまう流産を高い確率で起こしてしまうリスク因子を持っていることで、繰り返しの流産をしやすい状態にあることとなります。

 

流産のあとは妊娠しやすくなるという噂
流産を経験したあとは妊娠しやすいという話を耳にしたことがある人もいるかもしれません。

そう考えられる理由として “子宮の中がきれいになるから”というものが語られることがありますが、これについては医学的な根拠がありません。

パートナーや周りの人に「妊娠しやすいらしいよ~」と言われても、まずは自分の体のことを考えるようにしてくださいね。

タイトルとURLをコピーしました