冷たく澄んだ冬の夜空に見える流星群を楽しみにしている人は少なくないと思います。
今回は、幻想的な天体ショー・冬の流星群をご紹介しますね。
毛布やホッカイロ、温かい飲み物などを持ち、
どうぞ温かくして万全の防寒態勢でお出かけください^^
冬の流星群は?人口流星群が見られる?
1月・しぶんぎ座流星群
ペルセウス座流星群、ふたご座流星群と並んで三大流星群の一つに数えられています。
毎年、1月1日から1月7日頃にかけて見ることができる流星群です。
例年のピークは3日から4日頃。
お正月頃に見られるので、新年の行事として、家族で天体観測をするご家庭もあるようですが、しぶんぎ座流星群は、「極大時刻」(流星群が一番多く見られる時間)がとても短いため、当たりはずれの多い流星群でもあります。
見たい方は事前に、どの方角で見られるのか、ピークは何時ごろか確認しておくことをオススメします。
11月・しし座流星群
毎年、11月10日から23日頃にかけて見られる流星群。
ピークを迎えるのは11月17日から18日頃です。
ピーク時には1時間に数十個の流星を見ることができます。
日本では2001年に流星が降り注ぐ大規模な「流星雨」を見ることができました。
1時間に数千個の流星が出現するという、稀に見る流星のシャワーを見た人は、忘れられない体験になったことでしょう。
残念ながら、2001年のような大出現は、今後数十年もしくは数百年見られないかもしれませんが、現在でも1時間に十数個の流星を見ることができます。
流星は、しし座の中に放射点があります。
放射点を中心にして四方八方へ飛び出すように見えます。
あらかじめしし座の位置を確認しておくと良いですね。
12月・ふたご座流星群
ふたご座流星群は、毎年12月13日から15日前後がピークとなる流星群です。
条件が良ければ1時間あたり40個から60個ほどの流星を見ることも可能です。
ふたご座流星群は20時頃から出現し、一晩中見ることができます。
流星の中でも早い時間から出現するので、小さいお子さんと一緒に観察するのに向いています。
流星はふたご座α星あたりを放射点としています。
事前にどの辺が放射点か調べておくと流星を見つけやすいでしょう。
なかなか頻繁には見ることのできない流星群ですが、このたび(?)そんな流れ星を人の手で作ってしまおう~
‥というプロジェクト(SHOOTING STAR challenge)がスタートしました。
2018年には人口流星群が見られる?
日本のベンチャー企業ALEが、人工的に流星群を作り出す計画を立てています。
小型の人工衛星に小さな金属の球体を大気に向かって放出することで、人為的に流星群を作り出そうという計画だとか。
2018年までに最初の衛星を打ち上げる予定で、2020年のオリンピックの開会式で人口流星群を披露するのではないかとも報じられています。
人が作りだした流星群、どんなものなのか?見てみたいです^^
流星群とは?夏の流星群は?
これまで流れ星を見たことがありますか?
いくつになっても、流れ星を見ると心がときめくものです。
流星群は流れ星がまとまって見える夜空の天体ショー。
でも、流星群とはなんでしょうか?
肉眼で見ることのできる夏の流星群はあるのでしょうか?
流星群とは
流星は流れ星のこと。
流れ星とは、
宇宙をただよう塵などが地球の重力に引き寄せられ、大気と衝突し燃えたものです。
大気圏と衝突すると、高温のため一瞬で塵は気化します。
そのとき塵の成分が光を放ち、流れ星となります。
珍しいと思われている流れ星ですが、実は、晴れた夜なら1時間に2、3個見ることができます。
流れ星のもととなる塵は、彗星から放出されます。
彗星は氷と砂利の集合体で、太陽に近づくと氷が溶けて砂利物資を宇宙空間に放出します。
地球と彗星の軌道が交わったとき、彗星が放出する塵、つまり流れ星のもとがたくさん地球に降り注ぎ、流星群となります。
地球も彗星も一定の法則のもとに公転していますから、軌道が交わる時期は決まっています。
このように、毎年、ほぼ同じ時期にたくさん見られる現象を「流星群」と呼んでいるのです。
夏の代表的な流星群
毎年、8月12日、13日ころに見られる流星群が「ペルセウス座流星群」です。
1月に見られる「しぶんぎ座流星群」、
12月に見られる「ふたご座流星群」とともに三大流星群に数えられています。
2017年は、ペルセウス座流星群が極大(流星群の活動が最も活発な時期)を迎えます。
ペルセウス座流星群は、とても観察しやすい流星群です。
条件さえ整えば、40~50個の流れ星を見ることができるでしょう。
ペルセウス座流星群を見るには
2017年は8月12日から13日にかけて最も多く見られそうです。
13日から14日にかけても少しは見られそうです。
深夜から明け方にかけて多く出現するので、眠くてもがんばって起きていましょうね^^
2017年の8月12日は、下弦の月なので、月明かりが強く見づらいかもしれません。
街の明かりがない郊外に行くとよいです。
月明かりに背を向けると、流れ星が見やすくなります。
夏とはいえ、夜は冷えることがあるかもしれませんので、念のためひざ掛けやパーカーなどを持って出かけましょう。
ビーチチェアがあると、寝転んで観察できます。
飲み物、夜食なども準備するといいと思います。
屋外で観察するなら、虫よけスプレーなども忘れずに持って出かけてください。
トイレの場所も事前にチェックしておくといいですね。