お墓参りはお盆じゃないの?
なぜ春に?
しかも何で春分の日なの?
…そう思ったことはありませんか?
そんなアナタにお話ししたいと思います。
まず 春分の日とは、法律で
「自然を称え、将来のために努力する日」と定められた祝日です。
祝日法の上ではその日付は「春分日」としており、
その前年の2月1日に国立天文台が作成する「暦象年表」
という小冊子に基づいて、閣議で決定され官報で発表されます。
これは現在の春分の日の状況ですが、
古来の人たちはどうだったかというと、、、
昔の人たちは、自然に感謝し、春を祝福する日だとしていたようです。
冬眠を長い間していた動物たちが活動し始め、
人々もやる気に満ち溢れている時期だからでしょう。
そして、
それと同時に祖先に感謝をするお祭りも行っていました。
明治時代になると、春分の日を「春季皇霊祭」と定め、
宮中において祖先を祭る日となったのをきっかけに
一般市民の間でも祭日とされました。
このような古来からの風習が現在でも強く残っているため、
「自然を称え将来のために努力する日」と1948年に法律で定められても、
春分の日=お彼岸 のイメージが残っているわけです。
春分の日はいつ?
暦計算により
2025年までは、閏年(うるう年)とその翌年が3月20日、
それ以外の年は、3月21日が春分の日になります。
(ちなみに2016年は閏年なので3月20日です。)
春のお彼岸の時期は?
春分の日を中心に前後3日間の1週間ほどです。
お彼岸の時期って、時代によって長さが違っていたんですよ。
862年~1754年は、春分(秋分)の2日後が彼岸入り、その後1週間が彼岸。
1755年~1843年は、彼岸の時期は不特定。
1844年~現在は、春分(秋分)の日を中心に前後3日間が彼岸。
でも、何故7日間なのかは分かっていないようです。
天文学から春分の日の話をすると、、、
この日は太陽が春分点(太陽が南から北へ
天球上の赤道を横切る瞬間の交点)にくるため、
昼と夜の長さが同じになる日なんです。
この不思議な現象が、昔の人の心を惹いたのかもしれません。
いかがでしたか?
ご先祖と自然を称える気持ちが増したのではないでしょうか(;^_^)ゞ
最後にもう一つ豆知識。
お彼岸に食べるものといえば、ぼた餅が有名ですが、
何故だかご存知ですか?
ぼた餅に使う小豆の赤色には災難から身を守る効果がある
とされているため「邪気を払う」という意味となり、
ぼた餅を先祖の供養にお供えするようになったのだそうです。
この風習は江戸時代から長く続いていて、今も全国共通です。
ほかにも、精進料理を食べるという習慣もあります。
天ぷらを食べるという話も聞きます。
春は山菜類も豊富になりますから、天ぷらにして楽しめますね。
春の食材を食卓に並べるのも
春分の日を過ごすのに良いかもしれませんね(*^-^*)