人工授精の成功率はどのくらいあるの?

タイミング法をやっているけど、なかなか妊娠しない

そんな時、“人工授精”という次のステップに進むべきか悩み始めるかと思います。
高齢だとなおさら考えてしまいますよね。

また、精子の運動率が低い、うまく射精ができないなど男性側の問題(男性不妊)の場合は、まず人工授精のことを考えるかと思います。

人工授精とは、
直接子宮に精子を注入し、受精させるという生殖医療技術のことです。
人工授精は女性側の排卵日に合わせて行われます。

今回はそんな人工授精についての話です。

 

■人工授精の成功率が知りたい
結論から言えば、人工授精による妊娠成功率はおよそ5%となっています。

人工授精前におこなう不妊治療の代表であるタイミング法の成功率が3%程度となっているので、これは決して高くない数字と言えます。

さらに、基本的には夫婦の年齢が高くなるごとに成功率は低くなっていく特徴があります。

 

■人工授精って何をするの?
タイミング法による不妊治療が思わしくなかった場合の次のステップとして用いられる方法で、男性の精子を採取して女性の子宮に人工的に入れることで妊娠を目指します。

男性側を原因とする不妊に対し用いられ、自然妊娠に近い不妊治療の一つですが、人工授精に成功したカップルはだいたい3回~4回目の人工授精時には成功しているため、失敗が4回~6回続くと次のステップの不妊治療を提案されるということもあり、取り組めるチャンスはさほど多くはありません。

人工授精にかかる治療費は1回につき20,000円~30,000円ほどで、この費用には保険が適応されません。

最高で6回おこなうことを考えると、なかなかの出費になるので、不妊治療のための助成金制度などを利用するのが良いでしょう。
>>不妊治療の助成金制度を活用する

 

■人工授精の治療はできるだけ早めに
人工授精を希望する夫婦の全体的なデータを見ると、子供は欲しかったものの若いうちは具体的な治療をしておらず、30歳半ばを過ぎた頃になって初めて来院するケースが多くなっています。

人工授精による妊娠成功率5%を考えても、できるだけ成功確率を上げるために体が妊娠しやすい状態=年齢が若い頃から取り組むのが理想です。

生理の周期も安定し、健康状態も良好な20代の女性が自然に妊娠する確率は、1度の排卵において20%~25%、妊活数ヶ月で子供を授かることも可能ですが、この20%~25%という数字を見て思ったより少ないと感じた人も多いはずです。

さらにこの数字は、日々のストレスや生活習慣の状況、夫婦のタイミングなどによっても左右されるので、実際はもっと低い確率に落ち着くものと考えられます。

子供が欲しいと願う場合は、できる限り早く妊活を始め、20代の場合は目安である妊活2年目までに授からなかった場合はすぐに医師に相談することが理想です。

30代の場合は、自分はまだ妊娠が可能だろうか?と思った時点で医師に相談することがベストであり、そのタイミングが早ければ早いほど妊娠成功率は高くなります。

基本的に30代~の女性の妊娠成功率は低い水準ですが、そのなかでもできるだけ確率を上げていくために、早め早めの行動を心がけることが大切です。

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