赤ちゃんが欲しい!
そう思った時に、
アナタはまず何を始めようとしますか?
「産婦人科デビューするかな。」
「排卵日を知るために、まずは基礎体温を毎朝計ろうかしら。」
どちらも大切な行動です。
が、
まずは ‘食べ物’ を見直すことをしてほしいです。
よく考えてみてください。
私たち自身も、赤ちゃんが育つ部屋や環境も、
そして、赤ちゃんそのものも
食べ物(栄養)があっての存在です。
そんなこと意識せず日々送っていますが
私たちの体を形づくっているのは、
間違いなく食べ物から得ている栄養なのです。
見た目がどんなに健康そうでも、
食生活が悪いと妊娠できないことがあります。
そして、妊娠前だけの話ではなく、妊娠中や出産後も
栄養管理を続けることで、マタニティライフや
育児ライフを快適に送ることができます。
実際にそのような生活を送っている方は、
栄養管理に気をつけている方が多いです。
赤ちゃんが今すぐ欲しいと思っている方、
これから産みたいと思っている方は、
自分の体と、そして赤ちゃんの体に必要な栄養を
摂ることを ぜひ意識してみてくださいね。
実は、ですね、、、
日々の生活を送るためにとる栄養と、
赤ちゃんを育むために必要な栄養は
一緒ではないんです。
ということで、
「妊娠するための大事な栄養素7つ」を
以下に挙げますので、参考にしてみてください。
◆たんぱく質
まず、妊娠体質を作るために欠かせないのが、
たんぱく質です。
皮膚や髪の毛、爪にはじまり、骨や血管、
内臓にいたるまで、私たちの体を作っている
材料ともいうべき存在です。
また、たんぱく質は
酵素やホルモンなども作ります。
1日に摂りたい目安は、体重1kg当たり
妊娠前の人で1~1.5g、
妊娠中の人で1.5~2gです。
体重50kgの人の場合、妊娠前で50~75g、
妊娠中で75~100g必要となります。
さらに授乳中は、
母乳にたんぱく質を11gほど分泌するため、
その分をプラスして摂取するとよいです。
◆鉄
たんぱく質についで大切なのが鉄です。
鉄は粘膜をつくる材料になります。
粘膜はクッションの役割をするので、
赤ちゃんにとって居心地のいいベッドを
作る働きをしてくれます。
逆に、鉄欠乏の為きちんと粘膜が作られないと
硬くて寝心地の悪いベッドになってしまいます。
赤ちゃんがいつやって来てもいいように、
鉄はきちんと摂っておきましょう。
女性は、毎月月経で一定量の鉄を消耗してしまうので、
男性以上に鉄が必要です。
必要量としては、妊娠前であれば1日2mgで、
妊娠中の女性の場合は、最低でも1日4mgは
必要です。
◆亜鉛
「粉ミルクより母乳がいい」というのは
ご存知かと思いますが、その理由というのは
母乳に含まれている栄養分にあります。
特に、出産後数日の間に出る初乳には、
赤ちゃんに必要な栄養がたくさん入っています。
中でも亜鉛は、初乳の中に、
出産後3ヶ月過ぎた母乳の、なんと8倍もの量が
含まれています。
亜鉛はそれだけ赤ちゃんの成長に必要なもの
なのです。
亜鉛の吸収は、おなかの中から始まっています。
この時に、お母さんの体が亜鉛欠乏だった場合、
赤ちゃんも亜鉛欠乏になってしまいます。
粘膜をつくるためにも亜鉛は必要なので
妊娠前から積極的に摂るようにしましょう。
◆ビタミンB群
ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、
パントテン酸、葉酸、ビオチンをまとめて
ビタミンB群といいます。
その中でも、妊娠に関わる栄養として重要なのは、
葉酸、B12、ビオチン、B6です。
葉酸については、2000年に厚生労働省が全国の都道府県、
医師会に対し、妊娠可能な全女性に葉酸の積極的な摂取を
呼び掛けるよう勧告を出しました。
妊娠してからでなく、
妊娠可能な全女性というところがポイントです。
ちなみに厚生労働省は、妊娠を望む女性に
1日0.4mgの葉酸を摂ることを勧めています。
また、ビタミンB12は、
葉酸を働かせるのに欠かせない栄養です。
葉酸とB12はセットで摂るとよいでしょう。
◆ビタミンE
アンチエイジング効果があるとして有名な
ビタミンEは、そのものずばり「妊娠ビタミン」と
呼ばれています。
その効果は、妊娠体質を作るだけ‥ではありません。
妊娠中、そして出産後も、お母さんと赤ちゃんを
サポートしてくれる働きがあるのです。
そしてビタミンEの抗酸化作用は、
卵子のアンチエイジングにも効果があります。
ですので35歳を過ぎた方には特にオススメしたいです!
◆ビタミンA
妊娠体質を作るためには、子宮環境を整えるのが
大事なのですが、ビタミンAは子宮環境を整える
働きがあります。
赤ちゃんが欲しいと思ったら
是非摂っていただきたい栄養です。
妊婦さんの多くは、ビタミンAが不足している状態で
あるといわれていて、ビタミン欠乏によって赤ちゃんに
トラブルが発症する可能性がでてきます。
ですが、ビタミンAは摂取するのには注意が必要です。
⇒「子宮環境を整える栄養」ビタミンAの摂り方
天然の食品からか、天然の食品を原料とした
良質なサプリメントから摂ることをお勧めします。
◆カルシウム
骨や歯の材料はカルシウムだということは、
よくご存知かと思います。
そのため意識的にカルシウムを摂取している方は
多いようです。
カルシウムは、赤ちゃんの発育にとっても欠かせません。
おなかの赤ちゃんはお母さんから30gのカルシウムを
もらって生まれてきます。
出産後は授乳を通して毎日210mgのカルシウムを
もらっています。
その分補充しておかないと、当然お母さんは
カルシウム欠乏症になってしまいます。
摂取の際はマグネシウムと一緒に1:1の比率で
摂取することをオススメします。
摂取量の目安としては、妊娠前は1日600mg、
妊娠中は900mg、授乳期は1100mgは
とっておきたいものです。