老化などの原因となる「紫外線」ですが、4月、5月の量は
7月、8月の紫外線量と同じぐらいだということをご存知でしたか?
まだ肌寒い‥とか関係なく、しっかり紫外線は降り注がれていますからね。
ご注意あれ!
さて、皮膚やDNA(遺伝子)を傷つけるこの紫外線ですが、
目にも悪影響を及ぼします。。。
紫外線が目の病気の原因にもなります。
今回は、
・紫外線が目に及ぼす影響と病気
・【紫外線対策】サングラス選びの注意点2つ
・紫外線がもたらす良い影響
をお伝えしたいと思います。
紫外線が目に及ぼす影響と病気
紫外線の種類
紫外線には、UV-A、UV-B、UV-C と3つの種類があります。
地上に届く90%の紫外線がUV-Aです。
紫外線の中では一番危険性が小さいですが、皮膚やDNA(遺伝子)への影響、
皮膚がんのリスクはゼロではありません。いわゆる“日焼け”はしませんが、
UV-Bより皮膚の中に深く浸透し、SPFテストで測定することができないそうです。
日焼け(皮膚やDNA(遺伝子)への悪影響)を起こし、皮膚がんのもととなるのは
UV-B、UV-Cです。
UV-Bは地上に届く10%の紫外線です。
UV-Cは、ほとんどはオゾン層で吸収されて地上には届かないとのことです。
紫外線が目に及ぼす影響
ということで、、、
目に病気をもたらす紫外線はUV-Bが主のようです。
UV-Bは、約40%が黒目で吸収されて、残り60%は水晶体に吸収されてしまします。
ですので負担が角膜や水晶体にかかることにより、目の異常を引き起こしてしまうのです。
UV-Aの影響もゼロではありません。
波長が長いUV-Aは知らずと目に負担をかけていることがあります。
家の中でも反射して目に入ってくるので注意してください。
紫外線が目に及ぼす病気
雪に反射した(太陽の)光が目に悪いといいますよね。
あれは“ 雪目 (雪眼炎)” といって、目にUV-Bを長時間浴びた時に起こる症状です。
浴びた直後は何も感じませんが、数時間後に激痛におそわれます。
太陽の光だけではなく、殺菌灯の光線や電気溶接の火花でも起こります。
“紫外線が目に悪影響” といえば、この雪目(雪眼炎)が有名ですが
他にもあります。
最近は増加傾向にあるとされている「老人性白内障」です。
特に40代以降で「白内障」が急増しているとのこと。怖いですね‥。
白内障とは、目の水晶体(レンズ)の部分が濁ってしまうことで起きる病気です。
水晶体は、モノを見るためのレンズですが紫外線吸収フィルターの役割もあります。
紫外線を吸収すると、水晶体たんぱく質が酸化凝集してしまいます。
最近増えている白内障の主な原因は、
長い間UV-BとUV-Aを吸収していたことだとされています。
白内障の症状は、モノがぼやけて見える、2重・3重に見える、光が異常に眩しく感じる、、、
といった具合です。老眼と間違いやすいので気づくのが遅れる方もおられるようです。
他に、紫外線を目に浴びて起きる病気として「翼状片」があります。
翼状片は、異常に白目の細胞が増殖し、黒目を覆い被せてしまう病気です。
紫外線が目にたくさん入ってくることで、白目の細胞が異常になるといわれています。
悪化してしまうと視力低下などを引き起こしますが、悪性の病気ではありません。
【紫外線対策】サングラス選びの注意点
紫外線から目を守るための対策として、サングラスをつけることがあげられます。
そこで、サングラスを選ぶ時に注意していただきたいこと2点です。
1. 紫外線透過率を必ずチェックする。
サングラスの色が濃ければいいと思っていませんか?
濃い色だから紫外線をカットできるわけではありません。
必ず紫外線透過率をチェックして購入してください。
2. サングラスと肌の密着が多いものを選ぶ。
目の周りをしっかりサングラスが覆っているものが良いです。
きちんと覆っていないと、横から直に紫外線が目に入ってくる場合があり注意が必要です。
紫外線がもたらす良い影響
紫外線は良い影響もあるんです。
それは、
血行や新陳代謝の促進、殺菌消毒、皮膚抵抗力の昂進などです。
あの恐ろしいUV-Bは、歯や骨に必要なビタミンDを体内で作ってくれます。
だからってUV-Bを沢山浴びないでくださいね。
10~15分程度浴びれば、1日に必要なビタミンDは充分作られます。
必要量以上は作られないので沢山浴びても無意味ですョ。