葬式で嫁がやることや気をつけたいマナー

昔はお嫁に行く時に、喪服も嫁入り道具のひとつとして嫁いで行った女性が多かったものでした。

現在ではそういった習慣も廃れてしまいましたが、お葬式はいつ起こるかわからないものです。
ですから万が一の時に備え、喪服と靴、アクセサリーは準備しておいた方が無難でしょう。



葬式で嫁がやることや気をつけたいマナー

お嫁さんは裏方に回ることが多い
ご主人のご両親あるいは祖父母の方が亡くなった場合、
お嫁さんとしては参列者の案内など裏方の仕事に回ることが多いようです。

特に自宅で葬儀を行うような場合には
玄関の靴の整理やお手洗いへの案内と掃除などをやることはお嫁さんの役目となります。

ご主人に兄弟が多く、お嫁さんが何人かいるのであれば協力し合って仕事を分担できるのですが、嫁いだのは自分一人だけの場合はかなり忙しくなります。

自宅の葬儀だとお弁当を取って参列者全員が食事をすることが多いので、そうなるとお茶出しやビールをつぐなどといった仕事もすべてお嫁さんに回ってきます。

ご主人が長男ではなく次男や三男の場合にはやはり兄嫁を立てなければなりません。
兄嫁を通り越して自分の独断で切り盛りをしたりすると後から家族仲に響きますので注意した方がいいですね。

自分が長男の嫁の場合にはお姑さんの意向をよく汲み取り、常にお姑さんの顔を立てることが大切です。

特にお弁当の支払いなど特に金銭的なことに関しては、事後承諾は避けて必ずお姑さんに確認を取ってから注文なり支払いなりをするようにします。

小さい子どもがいる場合

お葬式はあるけれど子どもがまだ4歳と1歳半でどうしよう、と困るお嫁さんも多いことでしょう。

普段はお姑さんに子どもを預けたりしている人でも、お葬式ではそのお姑さんも遺族として出席しなければならないわけですから、子どもの世話をしている暇はありません。

お葬式は急な事ですし、子どもを預かってくれる人が誰もいないのであれば一緒に連れて行ってもマナー違反にはなりません。お葬式は厳粛なものですが、親族の誰かれが優しい目で子どもたちを見守ってくれるものです。

 

挨拶の順番などにも気を配る

お葬式では遺族が参列者に挨拶するシーンや収骨などの際に、「誰が最初にするか」という順番がけっこう問題になるものです。

お舅さん(ご主人のお父様)が亡くなった場合で言えばご主人、お姑さん、ご主人のお姉さんとその子どもの順で挨拶をし、嫁は省かれるようなこともしばしばあります。

こういう順番は遺族全員が納得するものでないと後々しこりとなって尾を引きますので、前もって話し合いで順番を決めておいた方がいいかもしれません。


お通夜で嫁が守るべきマナー

「嫁」って本当に大変です。。。
一体だれがこんな立場においやったのでしょうか。

家族が亡くなった場合、たとえ亡くなった本人が高齢で長患いであったとしても、遺族は動転して精神的に混乱状態にあるものです。

そんな時には書類の手続きやお通夜、葬儀の手配でもお嫁さんがてきぱきと動くお家がけっこう多いようです。

特に自宅で行われるお通夜では、集まってきた親戚や友人、知人にお茶を出したり食事を出したりといった仕事を担当するのはお嫁さんです。食器洗いなどもかなり多くなるので、エプロンは持参した方がいいでしょう。

通夜ではお嫁さんはてきぱきと動けるようにしていないといけない…ということですね;

日頃から万が一のことを考えて、黒か白のエプロンを購入しておくことをおすすめします。
服装は葬儀の時に着る黒のフォーマルほど改まったものではなく、黒の上品なワンピース程度でだいじょうぶです。アクセサリーなどはもちろん不要ですし、和服だと慣れていない人は素早く動けないので、やはり洋服がおすすめです。



お姑さんや兄嫁とよく相談するのがマナー
通夜とは、もともとロウソクの灯りやお線香を絶やさないようにして故人を見守る儀式のことです。

お線香を絶やさないことによって邪霊が侵入するのを防いでいるのです。
この通夜、亡くなった人をこの世に引き止めようと家族が泣いたり歌ったりする「もがり」の儀式が起源になっているそうで、以前は文字通り夜通し行われていましたが、最近では夜22:00頃にはお開きになる「半通夜」も多いようです。

お通夜の儀式は18:00か19:00に始まり、僧侶に読経してもらった後、親族や会葬者がお焼香をします。

その後僧侶から法話をいただき、法話が終わって僧侶が退場したところで通夜ぶるまい(会食)という運びになっています。お嫁さんが特に忙しいのはこの通夜ぶるまいの時で、食事や飲み物を運んだり、食器を片付けたりが夜中頃まで続くことになります。

特に古いしきたりを重視する地方ではお嫁さんはお台所からほとんど出ないこともあります。

会食で出す食事や飲み物に関してはお姑さんや兄嫁とよく相談することをおすすめします。間違っても独断で動かないようにしましょう。

食事はお台所で兄嫁などと食べる場合、あるいは会葬者に混じって食べる場合がありますが、
いずれにせよビールやお酒などはあまりたくさん飲まないようにしましょう。

そうでないと「あそこのお嫁さんは飲兵衛だ」などとすぐに噂されてしまいます。
また、思い出話に花を咲かせて楽しそうに笑ったりするのもいただけませんので自粛しましょう。

親族なら注意しておきたい事

お葬式に参列するのはいつであっても辛いものですが、特に親族の葬儀となると格別かもしれません。
親族としてお葬式に参列する場合のマナーと心得を普段から把握しておくことが大切です。



「遺族」と「親族」という言葉ですが、
通常概念では亡くなった方の配偶者と子ども、父母および孫、兄弟姉妹などの直系家族が遺族と呼ばれます。一方の親族は、いとこや甥姪、はとこなどに対して使われています。

まずお葬式の時の親族の服装です。
服装に関してですが、以前は遺族と同様、親族も正式礼装をするのがしきたりとなっていました。しかし今は、略礼装のブラックスーツでもかまわないとされています。

逆に、親族が正式礼装をしてしまうと親族としての部をわきまえていないと遺族から見られることも。。。ただ、女性の親族の場合はアンサンブルなどの正式礼装をしても差し支えないようです。

男性の場合はスーツに白無地のワイシャツ、黒無地のネクタイと決まっています。
靴下も黒無地、靴は黒で艶のないものを選びます。

女性の場合、和装でも洋装でも失礼にはなりませんし、どちらが格が上というようなこともありません。

髪の毛はできるだけきちんとまとめるのがおすすめです。
艶のない黒色のバレッタなどがいいでしょう。

和装の場合は結婚指輪以外のアクセサリーは身に着けないのがマナーです。
腕時計も葬儀の時は外してバッグにしまうなどの心配りが必要です。

和装の喪服をレンタルする人がいますが、家紋は必ず確認しましょう。
実家の家紋、婚家の家紋のいずれでも問題ありません。

半襟と襦袢(じゅばん)、足袋は白、帯と帯締め、帯揚げは黒で統一します。
また、草履やバッグも光沢のない黒を選びます。



家族が亡くなると、喪主をはじめ遺族は気が動転している上に葬儀の段取りや打ち合わせなども行わなければならず、精神的な負担はひとしおです。

こんな時に力になってあげられるのが親族。
自宅で葬儀を行うのであれば参列者の応対を手伝うなど、親族ができることはたくさんあります。

また「通夜ぶるまい」や火葬のあとに行われる「精進落とし」なども自宅で用意する場合には
親族の女性が率先してお手伝いをする必要があります。

出棺の際にも男性の親族が棺を運ぶ手伝いをするなど、親族の出番はかなり多くなります。

意外に忘れがちなのが、携帯やスマホの電源。
お葬式の最中はもちろんですが、式以外の時間でお手伝いをしている最中も携帯電話はマナーとして消しておく、あるいはマナーモードにしておくことを忘れないようにしましょう。

タイトルとURLをコピーしました