加齢によりだんだんと気になってくるのが顔のたるみですよね。誰しも特に女性ならこのたるみを何とかしたいと思うことでしょう。
年を重ねると一体どうしてこんなにたるんでくるのか‥
美肌をキープし、いつまでも美しくありたいという永遠のテーマをもっている女性にとっては、皮膚がたるむこの老化現象は大きな悩みのひとつとなります。
今回は “たるみ” について、いろいろ見ていきましょう。
顔たるみの原因と加齢について
顔のたるみの原因について
肌にも年齢があります。人間の肌と言うのは細胞分裂を繰り返しているわけですが、実はその回数には限りがあるんです。なので肌の細胞分裂が出来なくなった時、つまり肌の再生ができなくなったときに「たるみ」が出始めるという話もあります。
皮膚の構造は、表皮、真皮、皮下組織の3層で成っています。それを筋肉が支えているという形です。顔のお肉を支えてくれているこの筋肉が年齢を重ねるごとに衰えてきます。それが“加齢からくる顔のたるみ”が起こる原因となります。
ですがそれだけではありません。
年をとっていくと美肌成分のコラーゲンやエラスチンが減少してしまうという皮膚の内部側にも肌のたるむ原因が出てくるのです。コラーゲンやエラスチンが減ることにより肌を支えている筋力が更に減少するという悪循環をも作り出してしまいます。
筋力はどうしても加齢で衰えていってしまうので、重力にも負けてしまいます。その結果下へ下へと皮膚は落ちていってしまうのです。
逆に言えば、皮膚を支える筋肉を鍛えることができれば、たるみは出てこないということですね。
加齢だからしかたがないと放置するのではなく、顔のたるみの原因を自分なりに探してうまくエイジングケアをしていくことが大切です。
他にもまだあります。
肌の乾燥も顔のたるみの原因になるといわれています。乾燥は老化を早めるともいいますので何としてでも避けたいものです。
皮膚が乾燥すると何が起こるかと言うと、美肌成分のコラーゲンやエラスチンを作っている皮膚細胞の繊維芽細胞が正常に機能しなくなってしまうのです。そうなると必然的に肌を健康に保ってくれるコラーゲンやエラスチンが足りなくなり、ハリを失った肌になってたるみが起こってしまいます。
顔の皮下脂肪が減ることによってもたるみを引き起こしてしまいます。皮下脂肪組織の働きが年齢によって特に弱まる部位が“目の周り”です。目元のシワが濃くなったり目がくぼんだりと顔のたるみが気になってくるのはこのせいです。
避けることのできない「加齢」ですが、乾燥への対策なら常に気をつけることは出来ます。肌が乾燥していては、せっかくアンチエイジングの化粧品を使用して顔のたるみを改善しようとしても、その力は発揮されず、たるみを抑えることができません。ですので日頃の生活で、肌の乾燥を防ぐように気をつけていきましょう。お風呂上りには保湿をしっかり心がけてください。肌が乾燥しないように常に気をつけていけば顔のたるみを改善することは無理なことではないのです。
エイジングケアをやっているのといないとでは間違いなく大きな差が出てきますので、年を重ねて変化していくアナタの肌としっかり向き合ってご自身に合ったたるみ対策を行っていってくださいね。
顔の筋肉について
顔の筋肉は非常に小さく、そしてデリケートです。
30もの筋肉が顔や首にはあるのですが、それらが衰えてくると目が細くなったり二重顎になったりします。頬もたれてしまうので口角も下がってしまい、まさに女性なら避けたいと思ってしまう症状になってしまいます。
顔の筋肉と言うと思いつくのは「表情筋」ではないでしょうか。その中でも、衰えるとシワやたるみ、二重顎になってしまう筋肉は下記の部位です。
額に横ジワができるのは前頭筋(ぜんとうきん)の筋力が低下するからです。この筋肉はマユの上からヒタイにかけての部位にあります。
筋力が弱まってくると上まぶたのたるみや目じりのシワになるのが眼輪筋(がんりんきん)といわれる筋肉です。役目はまぶたを開けたり閉じたりします。
口角を上げる働きをする頬筋(きょうきん)の筋力が弱まると口角が下がってきます。まるで怒っているような感じの口もとになってしまうのがイヤですね。
そして、くちびるの下からアゴに伸びる筋肉が頤筋(おとがいきん)になります。二重顎になってしまうケースにこの表情筋の衰えが原因になっていることがあります。
適度に顔の筋肉のエクササイズを行うのが良いとも言われていますが、やりすぎは逆効果になってしまうのでくれぐれも注意してくださいね。
たるみに影響しない洗顔方法と洗顔が必要な本当の理由
顔の洗い方って、結構自分流でやってる方が多いのではないでしょうか。洗顔の正しい方法に関して詳しく分かってる方は実はあまりおられないかもしれません。正しい洗顔のやり方を知っていれば、たるみなどの老化肌や肌荒れ等を防ぐことに役立つかと思います。洗顔は時間をかけてやる必要はないんですよ。
洗顔方法の基本と洗顔前の準備について
私たちが毎日行っている洗顔について、その正しいやり方は意外と知られておりません。数年後のお肌の状態は顔の洗い方ひとつで違ってくるとも言われています。では、その洗顔の基本的なやり方を説明していきます。
1.まず、ヘアーバンドやゴムなどできちんと髪をまとめておきます。髪の長い方は後ろに束ねるようにしておきましょう。額や髪の生え際、耳の前もしっかり洗えるように顔に髪がかかって邪魔にならないようにするためです。
2.洗顔をする前には自分の手を石鹸でキレイに洗ってください。自分の皮脂なども含め手が汚れていると、顔を洗うための洗顔料の泡立ちが悪くなります。
3.洗顔料を使う前にまず顔を湿らせます。あくまでも湿らす程度で濡らし過ぎないでください。顔に水をつけて軽くふき取ったぐらいの湿り具合がベストです。これにより顔についている軽いほこりや汚れを落としてくれるのと同時に、洗顔料を乾いた肌につけていくよりも泡に汚れを巻き込みやすくなって洗浄効果を高めてくれます。さらに弱酸性の肌にアルカリ性の洗顔料をいきなりのせると強い刺激となりますが、それを抑える効果もあります。
この時に水ではなくぬるま湯を使うと、顔の毛穴も開かせてくれるのでより効果的になります。ただし熱いお湯を洗顔に使うと肌の乾燥原因にもなるので、かなりぬるいぐらいの温度が良いでしょう。
4.次に洗顔料を泡立てます。きめ細かい泡ほど汚れをよく落としますので空気を沢山含ませてよく泡立て、卵ぐらいの大きさの固い泡を作ってください。泡立てがしっかりされていないと余分に皮脂を奪われてしまうため、過剰な皮脂の分泌を促してしまうことになりかねます。
5.作った泡を顔にのせ、泡を転がすように洗います。汚れを泡で包み込むイメージで、軽すぎかなと思うぐらいでも充分汚れはとれますので絶対に顔をこすらないようにしてください。洗い過ぎると肌はアルカリ性に近づいてしまい抵抗力を落とすことにもつながります。
たるみに影響してしまう洗い方はダメ!
顔を洗う時に手の動きを意識されているでしょうか。その動き(方向)を間違えてしまうと肌老化の原因にもなってしまいます。意識するべきなのは筋肉です。筋肉の走行に沿って手を動かせば自然とリンパの流れに沿って手を動かすことになって老廃物の排出にもたるみ改善にも繋がってきます。
やり方は、コメカミを目指して、内側から外側へくるくると円を描くように動かしていきます。
鼻は上から下方向へ指の腹で撫でるように動かし、小鼻は 下から上へ円を描くように。
目もとは、目尻→下まぶた→目頭→上まぶた→目尻の順に優しく指をすべらします。
この方向を守って洗顔するだけでも、今まで間違った洗顔をされてた方はプルンと肌が上がったような体感ができると思います。
6.洗顔後は、洗顔料が残らないようにしっかり水ですすぎましょう。すすぎ終わったら柔らかい清潔なタオルで水気を軽く吸い取ります。この時もこすらないように注意してください。やさしく行うことが大事です。
洗顔料の選び方
洗顔料は自分の肌に合ったものを選ばなければいけません。よく、肌に優しい弱酸性と謳っている洗顔料をCMなどでも見かけますが、これは皮膚の表面が弱酸性というところに焦点を当て、皮膚と同じ弱酸性の洗顔料で肌の負担を軽くしようということです。
しかし、弱酸性の洗顔料を使ったとしてもそれを洗い流すのに中性の水道水を使います。なので洗顔が終わった時点では肌は中性なのです。
人の肌というのは中性やアルカリ性に肌がなった場合でもアルカリ中和能力があるので少したてば弱酸性にもどります。それに洗顔後に使うであろう化粧水も弱アルカリ性ですので、基礎化粧品を使った時点で弱酸性に肌は戻るのです。ですので とりたてて弱酸性の洗顔料を選ぶ必要はないですし、弱酸性のものが安心だとも一概には言えません。
洗顔料を選ぶ時の大事なポイントは、弱酸性か否かというのは気にすることではなく、自分の肌質に合っているかどうかが大切なのです。乾燥、脂性、混合と、どんな肌質なのかによって合う洗顔料は異なってきます。
ここで注意しておきたいのは、乾燥肌の方はしっとりタイプを選ぶ場合が多いと思いますが、しっとりとノーマルの違いは油分や保湿剤が配合されているかいないかの違いだけ、というのがほとんどですので、その油分がアナタの肌にとって多すぎてしまうと
かえって乾燥を招いてしまう場合もあるため気をつけなければいけません。
洗顔が必要な理由
洗顔の正しい方法を覚えるのも大切なことですが、洗顔そのものの大切さもぜひ知っておいていただきたいです。
人の皮膚の生まれ変わりは、だいたい4週間~6週間という周期で新しい皮膚に変わっていきます。新しい皮膚が生まれると古い皮膚は剥がれ落ちるという仕組みになっていて、常に顔の皮膚は生まれ変わっています。
この皮膚の再生を順調にするためには古い皮膚である垢を落とす必要がでてきますが、洗顔をしないで垢をためたままでいるとシミやくすみなどの原因にもつながってきますし、古い皮膚が残ることによって表皮がかたくなりシワが深くなってしまうことにもなります。さらに汚れや肌の油分も溜まっていると当然ながらニキビや肌荒れのもととなってしまうのです。
洗顔は毎日の事なので、朝の忙しい時や疲れて帰宅したときなど顔を洗うのがおっくうに感じるときがあるかもしれませんが、洗顔がもたらす効果や意味が分かれば自らやろうと思うのではないでしょうか。
自分に合った洗顔料で正しい洗顔方法を行い、保湿と清潔さを保てば、健やかで潤いのある肌でずっといられますね。
顔のたるみやすい人の特徴とほほたるみの対策
顔にたるみが起こりやすい人の特徴として、胃腸など内臓が弱いということがまず挙げられます。
胃腸が弱いと食べたものの栄養を上手く吸収することができません。その上、弱い内臓で作られる血流の状態も悪いのでなんとか吸収できた少ない栄養素さえ皮膚まで行き届くことが難しくなるからです。その結果、顔の肉を支えている筋肉の力が低下してしまい顔にたるみが出てきてしまうのです。
顔のたるみで悩んでいて、内臓が弱いという原因に思い当たる人は よく噛んで食事をとるということを意識してください。そうすることによって筋肉を動かすことにもなり、消化も良くなるので一石二鳥です。
冷え症の人も血行が悪いため顔がたるみやすくなります。身体を冷やすようなことは極力避けてください。運動を適度に行うのも良いですね。
仕事などで同じ姿勢を長い時間とっている人も顔がたるみやすいといわれていますが、運動不足がよくないのでしょう。血流を良くすることをできるだけ心がけてください。
それに、同じ姿勢というのは筋力を衰えさすことにもなってきます。ですので無表情な人も顔のたるみを招いてしまいがちです。無表情な時は口角が下にさがっている場合が多いので、意識的に口角を上げるようにしたり、顔の下半分を動かすようにしてみてください。
たるみを作る原因というのは他にもあります。加齢による肌老化もそのうちのひとつですね。
そんな中でとくに女性が気になっているという部位が頬のたるみなのだそうです。確かに‥わたしもそうです(^-^;
頬って顔の表情に大きく関わっている部位ですよね。笑ったり泣いたり、食事の時は咀嚼筋を使って口を動かしたりと、毎日の生活の中で特に意識していなくても実はよく使っているパーツです。なので意識してこの筋肉を使うことによって更にたるみ防止に役立ってくれるかと思います。
ほほたるみの対策と予防
老けた顔の印象になってしまう頬のたるみ・・・。そうならないためにも頬たるみの予防や対策の方法をお伝えしたいと思います。
色々とほほたるみの防止対策の仕方はあるのですが、基本となるのは肌のケアとなります。肌を乾燥させないことが一番といっていいほど大事です。加齢をともなっている頬たるみなら、アンチエイジングの化粧品でのエイジング肌ケアが最良です。乾燥肌を改善に導いてくれる保湿成分はもちろん、老化肌に対する様々な対策成分がしっかり備わっているからです。
ほほのたるみを予防することによってシワも防ぐことができます。しっかりと肌に水分を補ってプルプル肌を目指しましょう。乾燥はカサカサした肌という見た目だけではなく、肌を傷める原因にもなります。常日頃から保湿には気をつけていきたいものです。
そして、もうひとつ頬たるみ予防の対策に大切なことと言えば「食生活」です。肌に良いといわれている食べ物は積極的に摂り入れていってください。
ですがそうは言っても食べられる量には限度があります。肌に良いといわれている栄養素を摂ろうとしても、種類も量も沢山あるのでお腹いっぱいになって食べきれませんよね。そんな場合はサプリメントを利用して、食事で摂れない栄養素をしっかり補給してください。美しく健康的な肌を作ってくれる栄養素はコラーゲンやアミノ酸、ビタミンです。
他にはむくみが頬たるみの原因となっているケースもあります。むくみやすい方は原因を見つけて改善することが大切です。むくみに悩んでいる方は食べ過ぎや飲み過ぎには注意してください。
あとは紫外線対策も重要となります。老化対策にも必須となりますので外に出かける時は日焼け止めをお忘れなく!
それ以外にも疲労もたるみを作ってしまうモトとなります。気持ちが沈んでいる時、ストレスを抱えている時など表情は知らずと暗くなっていて気づくと頬が下にたれている‥なんてことにもなりかねません。
頬たるみ防止のためにもストレス発散を心がけてください。重力に負けないように適度のエクササイズも良いですね。健康的な生活を送ってアナタ自身のたるみの原因を把握することで予防、改善することはできるでしょう。
【重要!】30代から肌のたるみ対策を始めたほうがいいたった1つの理由とは?
20代は、特別なことをしなくても美しい素肌を保つことができますが、30代になりそのまま何もしないでおくと、ゆくゆくは肌のたるみを引き起こしかねません。ではどういった30代からのたるみ対策が必要なのでしょうか。
不摂生をしたツケが回ってくる30代
20代は、うっかり日焼けをしてもすぐに元に戻ったり、シミもできにくかったかもしれません。油っこい食事や甘いスイーツを食べ過ぎても吹き出物で肌が荒れることもあまりないでしょう。それに簡単なケアでハリのある素肌でいられます。しかしそんな毎日を送っていられるのもこの時期だけです。
30代は、20代に怠っていたツケが回ってきたかのように、様々な肌の悩みが出てきます。今まで気にならなかったシミが目立ってきたり、肌が乾燥して毛穴が開いてきたり、ハリが乏しくなってきたと感じる人も多いようです。
30代からの肌対策
シミやそばかすの原因をつくる紫外線は、シワやたるみも引き起こしてしまいます。強い日差しが照りつける夏はもちろん、その他の季節もずっと天気に関係なく紫外線は降り注いでいます。
食事では、ビタミンCをしっかり摂取し、緑黄色野菜などに含まれるベータカロテンなども摂るようにしましょう。ビタミンCは、いちごやキウイ、グレープフルーツなどに多く含まれています。ジュースにすると手軽に量も多く摂ることができます。
ベータカロテンは、トマトなどで摂れるので、サラダやトマトソースで取り入れてみてはどうでしょうまた、肌を紫外線から守る日焼け止めや、サングラス、日傘をさしてUV対策もしておきます。日焼けを防ぐマスクなどもあるので、必要に応じて使うのもいいでしょう。
たるみを防ぐ洗顔とケア
20代の頃の洗顔は、ただ洗顔料でゴシゴシと洗うだけだったかもしれません。しかし肌のたるみケアをするなら、洗顔はきちんと泡立ててから行いましょう。この泡が汚れを吸着するので、洗顔料はきめ細かく泡立てます。それには泡立てネットを使って固めの泡を作りましょう。指ではなく顔に泡があたるようにし、円を描くように優しくしっかりと洗います。水で流した後も、タオルで擦らないようにそっとあてるように拭きましょう。
化粧水を付ける時は、手のひらで保湿するのではなく、コットンを使います。その際には、目の下や、額の生え際、口の横のほうれい線あたりを丁寧にやさしく保湿するのです。ここはたるみが起こりやすい箇所なので、保湿クリームや美容液なども状況に応じてプラスしてもいいでしょう。
毛穴が目立つ時にはこの対策
毛穴が黒ずんできたり、開いていたら、早いうちにケアをしないと将来にはさらに目立つものになってしまいます。ケアをするには、まず毛穴の汚れをしっかりと落とします。汚れが黒ずみや詰まりの原因になっているので、クレンジングできれいに汚れを落とすことが大切です。
その際には、汚れを吸着する泥のクレイパックがおすすめです。クレイパックに含まれているのは、おもに天然のミネラル成分で、刺激も少なく肌のターンオーバーも促進する効果もあります。毛穴が気になる鼻や顔全体にも使えるのです。
毛穴は、年齢とともに広がってくることもあります。真皮にあるコラーゲンやエラスチンが減ることにより、毛穴がゆるんでくるのです。
形は、縦に伸びたものになっており、30代後半から目立つ人が増えてくるので、毎日のケアには、コラーゲンやエラスチンを補うエイジング効果のある化粧品を選び、ひどくならないように早めの対策をしておきましょう。
きちんとケアをしていけば、肌は応えてくれるので、数年後も美しくいられます。
たるみのケアは早いうちに
20代で肌のケアをしないと30代になってからツケが回ってきてしまいます。ケアを怠ることで、将来の美肌は望めません。たるみなどの原因になる紫外線や食事、洗顔などのケアに気をつけることで、この先、たるみの加速を防ぎ、手をかけた分美しくいられるでしょう。