愛犬が高いところから落ちてしまった時、驚きと不安でいっぱいになりますよね。。落ちた直後は見た目に元気そうであっても、体の中に何か異常があるかもしれないという疑念がぬぐえません。愛犬が元気に見えるからといって安心せず、いくつかの重要な確認と適切な対処が必要です。
犬が高いところから落ちた場合に起こり得るケガや症状
犬が高いところから落ちた場合、考えられるケガや症状は多岐にわたります。特に落下の高さや床の硬さ、落ちた時の体勢によっても具合は異なります。以下は主に想定されるケガや問題点です。
- 骨折
高いところからの落下は、犬の骨に大きな衝撃を与えることがあります。特に足や背骨、あごの骨が折れやすく、体が小さい犬ほど骨折のリスクが高まります。歩き方がいつもと違ったり、特定の部分に触れると痛がる場合は骨折の可能性を考慮しましょう。 - 内臓損傷
落下によって内臓に衝撃が加わると、表面的には元気そうに見えても、腹腔内出血や内臓損傷が起こることがあります。犬は痛みを隠す傾向が強いため、しばらく様子を見ることが必要です。特に吐き気や食欲不振、元気が急に失われるなどの症状が出た場合は、速やかに動物病院で診察を受けることをお勧めします。 - 脳震盪
頭を打った場合、脳にダメージを受けることもあります。最初は元気そうでも、数時間後に異常が出ることがあるため油断は禁物です。痙攣していたり、ふらつきや反応の鈍さが見られたらすぐに専門医に相談しましょう。 - 打撲や捻挫
明らかに骨が折れていなくても、打撲や捻挫などの軽いケガを負うことがあります。特に前足や後ろ足に腫れが見られたり、触った時に嫌がる場合は捻挫や打撲の可能性を疑ってください。
犬が元気そうでも油断しない!すぐに確認すべきポイント
愛犬が落ちてすぐはパニックになりがちですが、冷静に観察することが重要です。まずは次のポイントを確認しましょう。
- 歩き方や姿勢
高いところから落ちた後、普通に歩けているかどうかを確認してください。足を引きずったり、歩幅が狭くなっていたり、ふらつく場合は異常があるかもしれません。また、座り方や寝方が普段と違う場合も、体に痛みがある可能性があります。 - 食欲や水分摂取
落下後、愛犬が普段通りに食事を取っているかどうかも重要な観察点です。食欲が急に落ちたり、水を飲まなくなった場合は内臓に問題があるかもしれません。また、食べた後に吐くようであれば、消化器系に異常がある可能性が考えられます。 - 呼吸状態
呼吸が速くなったり、呼吸音が変わったりしていないか確認します。特に胸に強い衝撃を受けた場合、肺や気管にダメージを受けることがあります。呼吸が浅い、または苦しそうにしている場合は早急に病院へ連れて行くべきです。 - 普段と異なる行動や反応
犬は本来、痛みや不調を隠そうとする動物です。そのため外見上は元気そうでも、落ち着きがなくなったり、反応が鈍くなったりといった微妙な変化が見られる場合は注意が必要です。普段は元気に遊ぶのに急に大人しくなったり、逆に不安定に動き回るような行動が見られたら警戒してください。
犬が高いところから落ちた時の応急処置
愛犬が高いところから落ちた時には、まずは冷静に応急処置を行いましょう。以下は、自宅でできる応急処置のステップです。
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- 犬を静かに休ませる
まず、犬を無理に動かさず、落ち着かせることが重要です。慌てて移動させると、さらにケガを悪化させる可能性があります。静かにしている状態で様子を見ながら異常がないか確認しましょう。 - 安静を保つ
目に見えるケガがない場合でも、少なくとも24時間は安静を保つようにしてください。無理に散歩や運動をさせず、リラックスできる環境で休ませることが重要です。 - 患部を冷やす
腫れや痛みがある場合は、冷湿布やアイスパックを使って患部を冷やすことが有効です。ただし直接皮膚に冷たいものを当てると低温やけどのリスクがあるため、タオルや布を一枚挟むようにしてください。 - 出血がある場合の処置
外傷があり出血している場合は、清潔なガーゼやタオルで圧迫し、止血を試みます。止血が難しい場合や深い傷がある場合は、すぐに病院で診てもらいましょう。
- 犬を静かに休ませる
すぐに動物病院に連れて行くべきケース
以下の症状が見られる場合は、直ちに動物病院で診察を受けることが推奨されます。
- 吐き気や嘔吐が続く
- 呼吸が苦しそう
- 歩行困難や脚を引きずる
- 血尿や血便が見られる
- 意識が朦朧としている
- 頭部に強い衝撃を受けた場合
これらの症状は、見た目には元気そうに見えても、内部に重大な問題があることを示しているかもしれません。特に小型犬やシニア犬の場合は、ケガが深刻になりやすいため早めの対応が重要です。
落下事故を未然に防ぐために
愛犬が高いところから落ちる事故を防ぐためには、日常の生活環境にも気を配る必要があります。
- ベッドやソファからの落下防止
ベッドやソファは犬にとってはくつろげる場所ですが、意外と高く、落下のリスクがあります。特に小型犬や老犬はジャンプ力が落ちていることがあるため、ステップや階段を設置して、無理なジャンプをしないようにする工夫が必要です。 - 窓やバルコニーの対策
室内飼いの犬でも、窓やバルコニーから誤って落ちてしまう事故が発生します。特に高層マンションに住んでいる場合、窓やベランダの柵に隙間がないか、あれば犬が出入りできないようにガードすることが大切です。 - 安全な遊び場の確保
外で遊ばせる際は、落下のリスクが少ない場所を選ぶことが重要です。例えば段差が多い公園や、崖のある場所での散歩は避けるべきです。飼い主がしっかりと目を離さないこと、リードの長さも都度調節することも事故を防ぐポイントです。
犬の落下事故は、意外とよくあります。
抱っこが嫌いな犬は、抱っこすると暴れてしまうので落ちてしまう‥ということ、子犬もよく動くので抱っこで落ちることがあります。子供の抱っこも危ないですね。
あと、カートに乗せる時にリードをつけてないワンちゃんが落下してしまう等、落下事故はいろいろありますので、愛犬が安全に暮らせるように注意していきたいものです。