豆まきは何時にしたらいい?正しいやり方と節分の過ごし方

2月における行事として代表的なものに「節分」が挙げられます。最近では恵方巻きの人気が高まっているものの、無病息災を願う多くの家庭で今でも節分が行われています。

子供の頃から親しまれてきたこの行事ですが、なぜ豆まきをするのかその理由を知らない方も多いかもしれません。そこで、この記事では豆まきをする時間帯や正しいやり方など「節分」について色々解説していきます。

豆まきは何時にしたらいい?

理想的な豆まきのタイミングは夜の20時から22時です。夜に行うことで、深夜に来ると言われる鬼を追い出す効果が高まります。さらに豆を投げる順番も重要です。鬼を追い払うためには、一番奥の部屋から玄関に向かって豆をまいていきましょう。

実際には深夜に豆まきを行うのは難しいため、夕食前または夕食後が現実的ですね。恵方巻きを食べるご家庭であれば、豆まきで邪気祓いした後で食べればより気分よく恵方巻きを楽しめるのではないでしょうか。福もさらに引き寄せられそうです。

そして、

豆をまく時の掛け声も大事です。

家の内から外に向かうときは「鬼は外」
家の外から内に向かうときは「福は内」

と言ってください。
イメージとしては、鬼は外へ追い出し 幸福は家の内側に入れる、です。

 

節分の正しいやり方

地域によってやり方は様々あるようですが、北海道、東北、信越地方の8割の家庭では大豆ではなく落花生をまくようです。落花生だとまいても汚れないので拾って食べられるのが良いですね。掃除も簡単にすみそうですし。

それでは、節分の豆まきのやり方4ステップです。

1. 福豆の用意
スーパーで売っているので手軽です。ただし、「炒った豆」であることが重要です。生の大豆を使った場合、拾い忘れてそのままでいると豆から芽が出てしまうことがあります。これは縁起が悪いと言われているので注意してください。

用意した福豆を三方にいれ、神棚にお供えします。神棚がないという時は、盛り塩と一緒に置いておくと良いとされてます。

2. 家長が豆まきをする
その家の主人が豆まきを行います。子供たちがお父さん扮する鬼に豆をまく、という光景は有名ですが、本来は家長が豆をまく役目なのです。ほかには年男や年女、厄年の人が行うこともあります。

3. 「鬼は外 福は内」と言う
「鬼は外~福は内~」と大声で言いながら豆まきを行います。窓と玄関を開け、 “鬼は外~” と言いながら豆をまき、邪気が入らないようにすぐ閉めます。それから各部屋に向かって “福は内~” と言いながら豆をまき、最後に玄関にまきます。

「鬼」がつく名字が多い地域では、 “鬼は内~福も内~” と言うこともあるのだそうです。

4. 豆を食べる
食べる豆の数は、数え年(自分の年齢+1)です。豆まきが終了したら、一年の厄を払うために豆を食べます。直接体内に福豆を入れることで、健康で過ごせますようにと願うことになるからです。食べる理由を知ると食べようという気になりますが、量が多い場合はちょっと躊躇してしまいますよね。そんな時は福茶として飲んでみてはいかがでしょうか。




節分の始まりはいつ?

節分は、平安時代と室町時代にはすでに行われていた伝統行事と言われています。この時代には、季節の変わり目が病気や自然災害などの不幸をもたらす可能性が高いと信じられていました。そのため、「立春の前日」という季節の変わり目に、悪いものを追い払う儀式として節分が広まったわけです。現代でも、節分は悪いものを追い払い、新年の幸せを願う行事として沢山の人々に親しまれています。

 

節分をする理由

節分は、1年間健康に過ごせるように願い行われる伝統行事です。「鬼は外、福は内」というおなじみの言葉は、予期せぬ災害や病気を象徴する「鬼」を追い出し、幸運を呼び込むことを意味しています。

 

大豆を投げるのはナゼ?

昔から五穀には、神秘的な存在が宿ると伝承されています。粒の大きな大豆は、五穀の中でも特に精霊が多く宿るとされ、邪悪なエネルギーを追い払うために最適と考えられています。さらに、言葉遊びによって豆は「魔目」とも表現され、魔の目に豆を当て、魔を滅ぼすという意味もあるのだそうです。

 

「節分の日」の過ごし方

節分の日の過ごし方は豆まきだけではないです。豆まき以外の過ごし方も紹介します。

恵方巻

節分の日に楽しむ食べ物として恵方巻があります。恵方巻は、その年に最も縁起が良いとされる方角「恵方」を向いて食べる習慣があります。食べる際には目を閉じ、願い事を心に思い描くことがポイントです。

恵方巻を食べる際には切り分けてしまわないように気をつけましょう。切ると縁が切れてしまうと信じられています。ですので恵方巻は1本丸ごとを食べ切ることが大切です。また、食べ終わるまで話さないことも重要です。口から運気が逃げてしまうと考えられているからです。

いわしの飾り

節分の伝統には、柊(ひいらぎ)の枝に「焼いたいわしの頭」を取り付けて、玄関に装飾する習慣もあります。これは何故かというと、いわしの頭飾りは鬼たちの天敵だからです。鬼たちは、いわしの独特の生臭さを忌み嫌います。このいわしのニオイのおかげで、鬼たちは近づこうとしません。

さらに、とげとげした柊の葉は鬼たちの目を刺すので、玄関からの侵入を防ぐのに役立ちます。このため、いわしの飾りは魔除けとして節分の日に飾られることとなりました。

鬼たちを家に近づけないために、焼いたいわしの頭と柊の枝を用意し、この飾りを作ってみてはいかがでしょうか。ちなみに、いわしの飾りに必要なのはいわしの頭だけなので、魚の胴体は美味しくいただいちゃってください。

 

最後に

豆まきの時間帯や正しいやり方と節分の過ごし方などをご紹介しました。

節分は、立春の日の前日と決められています。立春はその年で日にちが変わるので、節分の日も変わることがあるので注意してくださいね。

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