初詣といえば神社のイメージが強いですが、お寺に初詣に行くのはどうなの?と ふと思ってしまったアナタへ。
疑問も吹っ飛ぶし豆知識も得られますので ぜひ読み進めていってください^^
初詣に行くときは、神社 or お寺?
日本にはさまざまな宗教があり、信教の自由が認められています。
日本全国に多くの神社とお寺があり、日本人なら神道と仏教は馴染みのある宗教といえるでしょう。
神道も仏教も 古くから日本に根付いていることもあって混同されがちですが、2つの宗教はまったく違ったものです。
神社は神道、
お寺は仏教と、
それぞれ異なる宗教の施設となります。
それでは、初詣に出向いた時、神道なら神社に、仏教ならお寺に初詣に。といった決まりはあるのでしょうか?
上に書いた通り日本は自由の国なので、どちらに初詣に行っても問題ありませんし、神社→お寺→神社→お寺など何度も参拝しても問題はありません。
では神道と仏教の違いや起源はどうなっているのでしょう?
神道と仏教の違い
神道は
仏教、キリスト教などが日本に伝わる遥か昔から信仰されている宗教です。発祥は紀元前200年ごろの縄文時代から存在していると言われています。
神道の考えでは他の宗教と違い、ひとつの神を崇めるのではなく、「事・物・人・自然」を神格化して信仰の対象とする多神教です。
神様の数は非常に多く、八百万の神と称されるほど神様が存在していて、神様の中にも「海の神」「川の神」「空の神」「土の神」「家の神」「お米の神」など多くの対象を神様として崇めています。
なぜここまで対象の神様がいるのかといえば、感謝と畏怖のためです。
古来の日本では自然に生かされている。自然がなくなってしまえば自分たちだけでは生きる事ができない。という考えを強く持ち、すべての自然や物に対して感謝の気持ちで信仰するのです。
しかし自然は時に災害を起こしたり、疫病を振りまいたりする事もあります。
カンカン照りで水不足になってしまった時などは、空の神様が怒ってしまい雨が降らないなどと、考えられていました。
この畏怖の念をもつ自然に対して怒りをお鎮めください。といった祈りの念を込めて信仰するようになったと言われています。
仏教は
インドの釈迦が開いた宗教で、キリスト教、イスラム教に並ぶ世界三大宗教のひとつです。仏教が日本に持ち込まれたのは西暦552年の飛鳥時代だという記録が残っています。
神道が八百万の神を信仰するのに対して、仏教が信仰する神様は、ブッダ、その他の仏様です。
元々釈迦(ブッダ)が教えを説いた宗教なのになぜ他の仏様が存在するのかといえば、元々仏教は神を信仰するような宗教ではありませんでしたが、対象とする神様を具現化した方が理解を生みやすいとの事で、信仰する対象を作り出したとの説もあります。
神社とお寺の違い
神社
神社とお寺の2つにしても大きな違いがあり、パッと見の特徴で神社には鳥居があり、お寺にはお墓があることです。
神社には日本の神様が祀られています。
元々神社は神の住む場所とされ、また明治神宮、伊勢神宮といった神社の中でも「神宮」の称号をもっている建物は神社の中でもとくに格式の高い神社です。
お寺
お寺は外国から伝わったもので、お寺の中にはお墓があることと、仏教を信仰して修行をしている修行僧や僧侶、お坊さんが住んでいます。
御本尊よばれている仏さまや、仏像が祀られているので、神社では祀られている神様の姿を見られませんが、お寺では仏様の仏像を見られることが多いです。
参拝作法の違いについて
神社とお寺での参拝の仕方も実は異なります。
神社
鳥居の中央は神様が通る道だとされているので、柱のどちらかに寄って衣服を整え、軽いお辞儀をしてから鳥居をくぐるのですが、お辞儀をするのは他人様の家にお邪魔をする時と同様と考えます。
この時鳥居の右側から入るのであれば右足から入る、鳥居の左から入る時は左足から入った方がいいとされていますが、これは中央に神様が通る際、自分の足を神様に向けないためです。
神社の鳥居をくぐると手水舎があり、ここでは身体を清めます
柄杓で水をすくい、左手を洗い、柄杓を持ち替えて右手を洗い、その後もう一度柄杓を右手に持って、左手の手のひらに注いだ水を口にふくみ、口をすすぎます。
すすぎ終わったら左手も洗い、最後に使った柄杓に水を入れ、柄杓を縦にして柄杓の柄を洗うのがマナーとなります。
神社では賽銭を入れて参拝しますが、ここにも作法があるので注意が必要!お賽銭を投げ入れるのではなくて、そっと置くようにいれてください。
二礼二拍手一礼と呼びますお金を賽銭箱に入れたら、鈴を鳴らして神様に気付いてもらい、二回深くお辞儀をし、つぎに手を二回パンパンッと打ちつけます。その後頭を下げるのが作法です。
この時の願掛けでは、自分の名前、住所を頭の中で神様に話しかけてから願いをしましょう。( ̄人 ̄)
お寺
山門と呼ばれる入り口の門の中は、仏様がいる場所とされています。
入る前に合唱したままお辞儀し、男性なら左足、女性なら右足から敷居は踏まずにまたいで入ります。
手水舎での身の清め方は神社と同じです。
本堂前にお線香やロウソクをあげる場所があれば炊くようにしましょう。お線香を炊く時には他の灯明から火をもらうと、その人の業をうけてしまうと言われているので注意してください。
神社とお寺ではここで大きく変わります。
お賽銭を投げずにそっと入れ、合唱をしたまま一礼し、お焼香を親指と人差し指、中指の三本でつまみ、額の前にあげ、この時左手を右手に軽く添えて摘んだお香を香炉に落とします。
祈願が終われば軽くお辞儀をし、山門を出たら本堂に向かって一礼します。
最後に
神道と仏教の違いや起源について簡単ではありますが書かせて頂きました。
仏教には沢山の宗派があるので、宗派にそったルールがありますので、お寺を参拝する時などはそのお寺の教えに沿った作法を心がけてみてください (*^∀゚)b