白い桜の名前や品種、遅咲き早咲きなど花言葉とともにご紹介。夢占いも☆

白い桜は、美しい花を咲かせる木の中でも特に人気があり、日本の風景や文化に深く根付いています。各品種には異なる開花時期と花の特徴があり、日本の桜の魅力を多彩に表現しています。

そんな白い桜の主な種類や開花時期、特徴を、花言葉と一緒にご紹介していきます。

吉野桜(シロヤマザクラという山桜)

品種: 古来より日本の山野に自生してきた品種

開花時期:
早咲きで、3月中旬から4月初旬にかけて咲き誇ります。

特徴:
山桜の特徴は、花と一緒に若葉も出ることです。若葉の色は赤茶色、黄緑色などありますが、花が散ると葉は緑色になります。
よく似ているソメイヨシノは、花と一緒に若葉は出ません。また、山桜は黒い実が花が散った後になりますが、ソメイヨシノには実がつかないので、見分けるポイントとして覚えておいてください。

吉野桜の花言葉:
「寂しさを感じる」「哀れな思い」

これは、シロヤマザクラの美しい花が一時的に咲き、散る様子が美しさと儚さを同時に感じさせるからです。シロヤマザクラの花を贈る際には、この花言葉を考慮してメッセージを添えることが必要かもしれませんね。

八重桜(白妙-シロタエ-)

品種: オオシマザクラ系の栽培品種のサトザクラ群の八重桜。

開花時期:
4月中旬ごろ咲きます。

特徴:
白妙は、白色で八重咲き(花弁10~20枚)、3.5~5.5cmの大きな花を持つサクラの栽培品種です。名前の由来はこの純白色を強調したことからきているそうです。赤みのない緑色の若芽も特徴の一つ。

八重桜は、花びらが複数重なっているため、豪華で立派な花を楽しむことができます。白い八重桜は、特に神社や仏教寺院などの聖地でよく見られます。

白八重桜の花言葉:
「高潔」「純潔」「優美」「気品」「気高さ」

八重桜はその重厚で美しい花びらが印象的で、清らかな白い花びらは純潔と高潔を象徴するとされています。




寒緋桜(カンヒザクラ) / 緋寒桜(ヒカンザクラ)

品種: ヒカンザクラ群
別名: カンヒザクラ(寒緋桜),ヒカンザクラ(緋寒桜),タイワンザクラ(台湾桜),ヒザクラ(緋桜)

開花時期:
1~3月上旬に咲きます。

特徴:
沖縄県に多く分布していて、日本で一番早く開花する桜です。色は白や濃いピンク色があり、樹高は5mほどで、花びらが下向きになって咲きます。1つの枝から2cm前後の複数の花を咲かせます。原産国は台湾・中国です。

寒緋桜の花言葉:
「希望」「再生」

寒緋桜は寒い冬の季節に咲く花であるため、春の訪れや新たな始まりを象徴することから来ています。

他に「艶やかな美人」という花言葉もあります。カンパニュラのように花びらが下向きで咲いてる姿にちなんでいるそうです。

大島桜(オオシマザクラ)

品種: 大島桜 (Prunus speciosa ‘Oshima’)

開花時期:
3月下旬から4月初旬に咲きます。

特徴:
色は白か淡いピンクで、一重咲きで大きな花を咲かせます。花の香りが強いのも特徴です。桜の中では大きくて20メートルの大木になります。突然変異しやすいため八重咲になることもあります。ちなみに、桜餅のあの葉っぱはこの大島桜のものってご存じでしたか?

大島桜の花言葉:
「純潔」「心の美しさ」

花の色が他のサクラより白いことからこの花言葉がついたと言われています。

子福桜(コブクザクラ)

品種: シナミザクラとコヒガンの交配種

開花時期: 秋~冬・春(年2回)

特徴:
子福桜は1本から5本ほどのメシベが一つの花にあるので、複数の実をつけます。子福桜の名前はそのことに由来しています。 小さな花が開く初めは白く、散るときには花の中心がほんのり赤く染まります。 季節外れの秋冬時期に白い八重桜を見かけたら、それは子福桜かもしれません。

子福桜の花言葉:

「幸福」「幸運」

この花は、日本の伝統的な文化や風習において幸運や繁栄を象徴する花として重要視されており、その名前からも「子孫が繁栄し幸福に育つ」という意味が込められています。子福桜の花を贈ることは、幸福や繁栄を願う気持ちを表す素敵なプレゼントとされています。




江戸彼岸(エドヒガン)

品種: 野生種

開花時期: 3月下旬から4月上旬です。

特徴:
幹の樹皮に多くの縦の裂け目が見られ、ガクがひょうたん型をしています。高さが30メートルを超える樹木もあり、長命なことから大木や老木が時折見られます。岐阜県にある「薄墨桜」は、1,500年以上もの樹齢を持つと言われています。

江戸彼岸の花言葉:
「心の平安」「独立」「精神美」

優雅で美しいエドヒガンを見ると心が和むことからこの花言葉になったのでしょう。また、やや早く咲くため、他の桜よりも孤高している様子から「独立」「精神美」といった花言葉も付いています。

緑萼桜(リョクガクサクラ)

品種: 豆桜(マメザクラ)

開花時期: 4月上旬~中旬

特徴:
ガクが、紅紫色系の色素を持っていないため緑色になるのが特徴です。小輪で一重の白い花ですが、光によって真っ白の花弁が透けて見えると、白と緑の2色咲きにも見えます。樹木の高さは低く、花は釣鐘状で下向きに咲きます。

緑萼桜の花言葉:
「優れた美」

太白(タイハク)

品種: サトザクラ群のひとつ

開花時期: 4月中旬

特徴:
一重咲きで、花径は大きいもので5cmにもなる白い大輪の花を咲かせます。
実は絶滅(1927年)したことのある太白桜ですが、英国の桜研究家イングラム氏が1930年に来日し、自宅の庭に日本原産の同じ桜があると言い、2年後に接穂が寄与されました。その後、鷹司信輔氏により「太白」と名前がつけられたとのことです。




豆桜(マメサクラ)

品種: 日本で自生してきた原種

開花時期: 3月下旬~5月上旬です。

特徴: 
一重咲きで、色は白のほか薄ピンクもあります。花びらは5枚で広い楕円形、直径2cmほどの小さな花が1~3輪ずつ、下垂or横向きに咲きます。樹高も低く、最大10mほどとなります。寒さに強い桜で、マイナス20度にも耐えるといわれています。

豆桜の花言葉:
「優れた美人」「淡泊」「純潔」

名前の通り小さな花で樹高も低いということから、控えめで奥ゆかしい印象からきています。

琴平(コトヒラ)

品種: ヤマザクラ系の里桜

開花時期: 4月中旬

特徴:
咲き始めは淡いピンク色ですが、開花すると白色になります。大きさは少し小さめで八重咲、楕円形の花びらには切れ込みがあるのも特徴です。名前の由来は、原木が香川県琴平町にあることからつけられたそうです。

霞桜(カスミザクラ)

品種:  ヤマザクラ群

開花時期: 遅咲き。4月下旬~5月上旬です。

特徴:
花は白色でやや小さいですが、20mを超える大木になることもあります。花は葉と同時に開きます。若葉は緑色から淡茶緑色で葉裏は少し光沢があり、薄い毛が葉や葉柄に生えているのも特徴です。霞桜という名は、遠くから見ると霞がかかったように見えることから付けられました。

霞桜の花言葉:
「あなたに微笑む」「高尚」「淡白」「美麗」「純潔」
花姿が似ているオオヤマザクラと花言葉は重複します。

千島桜(チシマザクラ)

品種: タカネザクラの変種

開花時期: 遅咲き。5月初旬です。

特徴:
この桜は1週間から10日ほどで花が咲き、咲き始めは淡いピンク色で、開花すると白くなります。直径2㎝ほどの小ぶりの一重の花で、濃いピンク色のものもあります。葉の柄や花の柄、ガクに毛が多いのも特徴です。 千島地方に自生していることが名前の由来となっています。根室市清隆寺境内にあるのは国後島から移植したものであることは有名。

千島桜の花言葉:
「精神美」「優美な女性」「美麗」「純潔」

久米の桜(クメノサクラ)

品種: クメノサクラ

開花時期: 3月上旬~中旬。

特徴:
沖縄県では珍しい白色の花びらで、一重咲の桜です。咲き始めは白いですが、しだいに中心部からピンク色に変化していくのが特徴で、ほんのりと香りもあります。 ソメイヨシノのようにクメノサクラの花びらもヒラヒラと舞い散ります。

名前の通り久米島に自生している品種ですが、久米島に咲いていた白い桜の花に感動し、沖縄本島の本部町伊豆味に持ち帰ってきたのがはじまりです。




桜に似た白い花

桜に似た白い花をつける木もご紹介します。

雪柳(ユキヤナギ)

品種: 雪柳 (Prunus speciosa)

開花時期:
早咲きで、3月中旬から4月初旬にかけて咲きます。

特徴:
雪柳は白い花を咲かせる桜の一種で、柳に似た葉を持つ低木です。花が咲く期間が2ヶ月ほどあり、長く垂れた枝と繊細なギザギザの葉が特徴です。 またユキヤナギは成長が早いので、翌年には新しい枝を伸ばし美しい花を楽しむことができます。そのため育てるのが簡単なので初心者におすすめの樹木でもあります。

雪柳の花言葉:
「純潔」「清らかさ」「純潔な愛」

この花は白い小さな花が垂れ下がる美しい樹木であり、その清らかな姿から関連付けられています。また、雪柳の花言葉は恋愛に関する要素も含まれており、純粋な愛情や深い感情を象徴することもあります。

アーモンド

桜に似た白い花で知られる樹木の中に、アーモンドの花も挙げられます。アーモンドは桜と同じくバラ科のサクラ属に属し、花はやや大ぶりですが、その外見は桜に酷似しています。

白いアーモンドの花は、ソメイヨシノよりも早い時期に咲くため早咲きの白い桜と間違えてしまうかもしれません。このアーモンドの花と桜との識別ポイントですが、アーモンドの花は、花柄(かへい:花をつける小さな茎)が存在しないor非常に短いです。

アーモンドの花の花言葉:
「真実の愛」「希望」「永久の優しさ」

春先に花が咲くことから「希望」、「真実の愛」はアーモンドの花が旧約聖書や宗教画にもモチーフとして用いられていることから、神の愛を表すとして付けられたといわれています。

スモモ

春の訪れに、桜に似た美しい白い花を咲かせる木はまだあります。これはスモモの花でバラ科に属します。

スモモの花の花柄は桜よりも長く、花びらの先が丸い形状をしているのが特徴的です。また、スモモは一つの枝に3~5輪ほどの花芽をつけます。注意が必要な点として、スモモは果樹園で栽培される一方で、野生でも見られることがあるため、白い桜と混同されることがあります。

スモモの花言葉:
「忠実」「貞節」「独立」「疑惑」「甘い生活」「誤解」「困難」

「誤解」は中国のことわざ「李下に冠を正さず」に由来しています。
これは、”スモモの木の下で冠をかぶりなおすと、それを遠くから見るとスモモを盗んでいるように見えるため、誤解を招くような紛らわしい振る舞いはするな“ という意味です。

花桃(ハナモモ)

白い花で桜に似たものとしてハナモモも挙げられます。ハナモモはバラ科のサクラ属に属していますが、一部ではモモ属とも言われています。

この花は果実を収穫するためではなく、その美しい花を楽しむために育てられる園芸品種です。花の開花期は3月から5月で、桜の季節と同じか少し遅れることがあります。花のサイズは3~5㎝で桜よりもわずかに大きく、八重咲きの特徴を持っています。また、ハナモモの花柄は桜のものよりも短いため、見分ける際に役立つポイントとなります。

ハナモモの花言葉:
「気立てのよさ」「恋のとりこ」「恋の奴隷」
艶やかに咲く花の美しさや、可憐な花が人を陶酔させることからきています。




白い桜の夢の意味【夢占い】

白い桜が咲いている場面がでてきた夢を見た人もいるでしょう。その美しい白い桜を見た瞬間、心が喜びで満たされたことがあるかもしれませんね。

夢の解釈において「桜の夢」は、しばしば「別れ」と「出会い」の象徴として考えられます。これは、桜が満開に咲く3月下旬から4月上旬が、卒業式や入学式の季節と重なるためです。ですので白い桜に関連する夢は、「幸せな別れ」と「幸せな出会い」を予示するものとされています。

この季節に、前向きな別れを迎える人や素晴らしい新たな出会いを迎える人が現れるかもしれません。将来に向けて明るい展望が広がる時を暗示しています。

 

最後に

白い桜の名前や品種、開花時期、特徴と、白い桜に似た “白い花” や夢占いを、花言葉を交えながらご紹介しました。

 

桜の種類はいろいろ!開花時期と名所を花言葉つきでご紹介
日本の象徴とされる花、「桜」ですが、種類はなんと600種類以上にものぼるそうです。 そんな数ある種類の中でも有名なものをピックアップして、開花時期とその名所を桜の花言葉とともにお届けしたいと思います。 今年のお花見の場所は、桜の豆知識をちょ...
タイトルとURLをコピーしました